「あの人」の視線、きちんと意識していますか?(メッセージの伝え方編)


こんにちは。
今回は、以前少し作成したブライダルのバナーを使って、人物モデルの視線についてもう少しお話ししたいと思います。

前回は人物モデルをどの向きに配置するかによって、視線の流れがどう変わるかがわかりました。
もう一度お話ししておきますが、人物モデルは配置するだけで大きな存在感があるため、どのようなメッセージを送りたいかによって慎重に配置しなければなりません。

人物モデルはどこを向いている?

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ということでさっそく、前回作成した画像を持ってきました。
今回は人物モデルを左に配置したものを使用します。

そして、同じモデルで別アングルの画像を使用したのがこちらです。

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この2枚を見比べたときの違いは、「人物モデルがどこを向いているか」です。
言葉にすると前回とあまり変わりませんが、お気づきの通り、2枚目の画像はあなた、つまりユーザーの方を見ていますよね。
あなたは普段、目にするたくさんのバナーや広告にも上の2種類の違いがあると思いますが、この違いはユーザーが受ける印象にどのような違いを与えているのでしょうか?

顔の向きで「メッセージの送り手」が変わる

2つの印象の違い、それは「送り手の伝えたいメッセージを誰が発しているか」ということです。
2枚の画像はどちらも「あなたと迎える、最高の結婚式。」というセリフですが、2枚目の方がより「人物モデル自身が話している」ようには感じられませんか?
対人でもそうですが、相手と目線を合わせて発した言葉は、そうでないときと比べてより真実味が増し、強い意志を感じるものですよね。

同じシチュエーションでも、ぴったりな広告内容は異なる

以上を踏まえると、同じモデル、シチュエーションの人物モデルであっても、ぴったりな広告内容は異なっています。
それぞれ、オブジェクトを加えてバナーっぽくしてみました。

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たとえば、同じ「結婚」というシチュエーションであっても、最初の画像はその場の雰囲気を感じてもらいたい結婚式場やブライダル業界に合っているでしょう。
2枚目の画像は花嫁が結婚できた喜び、つまり感情に焦点が当たっているので、結婚相談所にぴったりかもしれません。

大切なのは、伝えたいメッセージをよく吟味すること

もちろん、どちらの構図であっても伝えたいメッセージが合致していれば、それぞれの業界でも使うことができます。
大切なのは、あなたが伝えたいメッセージをより明確に受け取ってもらえるのはどの構図かをきちんと考えて決めることです。
大きな要素である人物モデルたちは、あなたのメッセージの代弁者なのです。