文字組みの基本

〇文字組を始める前に確認するポイント
・文章の量はどれくらいか
・文章の流し込みに使えるスペースはどれくらいか
・縦組みにするか、横組みにするか
・文章を入れることを考えたデザインレイアウトになっているか

〇基本のテキストのボックスを作る揃え方は3パターン
一般的には四角のテキストボックスを作っておき、文章を流し込みます。
・基本の揃え方は「右揃え・中央揃え・左揃え」
テキストエリアボックスを作り文章を入れ込んだ後に必ず、「行間」と「行長」、そして「文字サイズ」のバランスを確認
レイアウトと同じように、文章も基本的な揃え方は「右揃え・中央揃え・左揃え」の3パターンになります。
一般的には、横組みの場合は右揃え、縦組みの場合は左上から揃えていくのが一般的
illustratorなどの「文字組み機能」を使って、テキストエリアボックスを作り、文章を流し込む。

〇Webデザインで文章やテキストのレイアウトを考える注意点
・文字サイズやmarginなどで、大体の文字幅を考えておく
・改行タグを多く入れすぎない。一文を長くしすぎない。
・スマホとPCで文字サイズや行間の見え方が変わるので確認。

〇文章の揃え方も基本はレイアウトと同じ3パターン
原則として、縦書きと横書きは混同させない
文字サイズと行間、行長のバランスを必ず確認する
文章がうまく揃わないときは「禁則処理」の設定を見なす

Webデザイン・DTPデザイン・グラフィックデザインの違い

Webデザイン・DTPデザイン・グラフィックデザインの違い

種類 媒体
Webデザイン Webサイト
DTPデザイン 印刷物
グラフィックデザイン 印刷物など、視覚に訴えかける表現全般

 

WebデザインはWebサイトのデザインをします。
DTPデザインとグラフィックデザインの違い
両者とも、広告やパッケージといった印刷物のデザインを行う点は同じですが、グラフィックデザイナーはDTPデザイナーのように印刷用データを作ったり、製版作業を行ったりはあまりしません。

「DTPオペレーター」とは、グラフィックデザイナーが作成したデザインを印刷用データに変換する作業を行う人のことをいいます。
自分でデザインをすることはありません。

印刷会社には、一般的にグラフィックデザイナーとDTPオペレーターの両者が存在することになりますが、現在では両方を兼務している方も多いため「DTPデザイナー」という言葉が生まれました。

また、DTPデザイナーは印刷用データを作成する必要があるためPC操作能力が必須ですが、グラフィックデザイナーは必ずしも制作物をPCで作成する必要はありません。

視覚に訴えかける表現全般を制作するのがグラフィックデザイナーです。

Webサイトで扱う画像ファイル形式

各画像形式の種類と特徴

JPG

一般的に使用されている画像形式で、スマートフォンのカメラ(iPhone〈iOS11〉以前)やデジカメでとった画像は特別な設定をしていなければ大体この形式で保存されます。

メリット フルカラー1677万色まで表現することが出来るので、色数が多い画像がきれいに表示される
デメリット 非可逆圧縮という 人間の感覚に伝わりにくい部分を削ってファイルサイズを圧縮する方法で画像を圧縮しており、圧縮率を上げると画像が劣化してしまいノイズが目立つ

GIF

256色で構成されている画像形式です。
透過処理や動きを取り入れた「アニメーションgif」などの表現ができます。

メリット 少ない色で構成されており、比較的データ容量が軽い・アニメーションの表現や透過処理が出来る
※半透明は不可・直線以外の透過は適さない
デメリット 256色以上カラーを使用する写真やグラデーションの表現には適さない

PNG

JPGと同じでフルカラー1677万色まで色を扱うことができ、なおかつ透過処理が行えます。
フルカラーも表現できるのでグラデーションを使用した画像にも適しています。

メリット 画質が劣化しない、透過処理が出来る※半透明も可能
デメリット
ブラウザIE7から対応しているため、古いブラウザなどで対応していない場合がある
データが重い

それぞれの適している
JPG 風景・景色・人物像など多くの色を使う写真
GIF 256色以下のロゴやイラストなど
PNG 透過処理もできるので人物写真の切り抜きや色数が多いイラストなど

フリー画像サイト

AC画像

https://www.photo-ac.com/  
会員登録が必要(無料)
検索できる回数、1日にダウンロードできる画像の枚数に上限あり
日本人の画像を探しているならここ!

pixabay

https://pixabay.com/ja/
会員登録の必要なし
検索できる回数、1日にダウンロードできる画像の枚数に上限なし
英語で検索する方が欲しい画像が見つけやすい。

pexels

https://www.pexels.com/ja-jp/
会員登録の必要なし
検索できる回数、1日にダウンロードできる画像の枚数に上限なし
英語で検索する方が欲しい画像が見つけやすい。
好きなサイズで画像をダウンロードできる。

DTPで知っておくべきこと

天地:印刷物についている各部分の名称のことです。「天」は紙面上側のことを指し、「地」は紙面下側のことを指します。

アウトライン化:文字情報をあらかじめ図形化することで、ドキュメントファイルをフォントがない環境で開いた場合の文字化けを防ぐことができます。
※アウトライン化するとテキストの内容を編集できなくなるので、デザインが全て終わって入稿前にアウトライン化する or アウトライン化する前のaiデータを別で保存しておくことを推奨。

ノンブル:本・パンフレットなどのページ数を表す番号のことをいいます。

Q数:文字サイズを表す単位のことをいいます。文字サイズを大きくすることを、ポイント(Q数)を上げると言います。文字サイズを小さくすることを、ポイント(Q数)を下げると言います。

文字校(内校):印刷データを次の工程に渡す前に、配置されているテキストの内容やイラスト、画像データに間違いがないか内々で確認を行うことを指します。印刷してしまうと取り返しがつかなくなるなど紙での印刷ミスは影響範囲が広いので、慎重に行う必要があります。

最小フォントサイズ
視認性があり、読める文字であることは欠かせないので、テキストサイズは4.5pt以上を使うようにしましょう。
本文の文字には、8pt〜11pt程度の文字サイズが多く使われています。見出しはそれよりひとまわり大きいサイズ、キャプションはひとまわり小さいサイズで使い、強弱をつけます。
媒体によっては最低文字の大きさが決められている場合もありますが、注釈などには4.5pt ~ 5ptを使います。

トンボとガイド
印刷用データを作る際に、まず作るのがトンボとガイドです。データ作りの土台になるので、どちらもしっかり作っておく。

データを軽くしておく
データが重いと、イラレが固まりやすくなり作業スピードが下がるので、データを軽くしておくといいです。

文字詰め
テキストパネル内にある、トラッキングやカーニングを使って、見ても読んでも綺麗な文字の配列をしましょう。
トラッキングは、選択した文章全体の文字間隔の調整を行います。テキストの右側の余白が調整されます。

カーニングの項目
メクトリス:フォントを作ったデザイナーが計算したデータを元に最適なカーニング情報に基づいて自動で文字詰めを実行。このデータというのは、フォントに埋め込まれています。
オプティカル:ソフトが自動で判断して最適な文字詰めを行う(ソフトによる文字詰め)

文字の変形
テキストがポイント文字(対になるのがエリア内文字)の状態で、上下左右に縮めたり広げたりするとテキストパネル内の水平比率、垂直比率の数字が変動します。
決まったスペースに入りきらない文章をなんとか詰め込みたいときには文字の変形で縦横の比率を変えてはめ込みます。

DTPの基礎知識

DTPでよく使われる言葉

【割り付け】
紙面の構成を行うこと。文字や写真、図などのレイアウトをすること

【アタリ】
写真や図の位置や大きさがわかるように、版下に入れるりんかくのこと。
またはそれらのコピーを貼ったもので、出力用に高解像度の画像をレイアウトソフトで取り込んで作業する場合は必要ありません。

【製版】
印刷用の版面をつくること。版下を撮影してつくったフィルムのことで、事実上修正がきく最後の工程となります。

【版下】
白い台紙に写植やDTPで出力した文字を配置し、写真や図を配置するところにアタリをつけ、トンボや罫線などを書き込んだもの。

【刷版】
オフセット印刷時に使用する版のこと。版面となる絵柄をPS版というアルミの板に焼き付けたもので、製版フィルムを用いて行う昔ながらの刷版処理と、現在主流となっているコンピューターによって刷版処理を行うCTPという方法があります。

【CTP】
Computer To Plateの略称で、DTPで印刷用のデジタルデータをフィルムに出さず直接版に焼き付ける方法のことを指します。ダイレクト刷版とも言われます。

【オフセット印刷】
一般的な印刷物に使われている印刷形式で、平版印刷とも言われます。凹凸のない版のため、水と油(インク)の反発しあう性質を利用して、インクがのる部分と乗らない部分を分けています。