Webフォント

Webフォントとは、あらかじめサーバ上に置かれたフォントやインターネット上で提供されているフォントを呼び出し、表示するCSS3から策定された技術です。

家庭用PCでは、予めインストールされているフォントは少なく、基本ソフトとなるOC(オペレーティング システム)のバージョンにより、標準搭載されるフォントが異なるため、使用できるフォントも限られていました。

windows10から標準搭載 UDデジタル教科書体・Yu Gothic UI
windows8.1から標準搭載 游ゴシック・游明朝
windows7から標準搭載 Meiryo UI
windowsVistaから標準搭載 メイリオ
windows初期からのフォント MSゴシック・MS明朝/MSPゴシック・MSP明朝/MS UI Gothic

Webページの読み込みと同時に、ネットワーク上にあるフォントデータをダウンロードすることができるため、どのデバイスで見ても制作サイドが意図したフォントで表示することが可能。

Webフォントを使用するメリット

1.
SEO効果を保ったまま、デザイン性を高めることができる
Webフォントの最大のメリットは、デザイン性の高いサイトの構築ができる点
ユーザー環境に寄らず、豊かなデザイン表現が可能となったことで、作成者の意図する印象を与えることができたり、文章の可読性・視認性を高めることができるようになりました。

従来は、デザイン性の高いサイトを構築する際、デザインフォントを含む箇所を画像としてWebサイトに配置してきました。
しかしこの方法では、検索エンジンの情報収集ロボット「クローラー」に画像と判定され、記載した文字情報は理解されません。
多彩なスタイルを持つWebフォントの出現でテキスト表現の幅が広がり、クローラーにしっかりと内容を伝えられ、かつデザイン性の高いWebサイトが構築できるようになりました。

2.
レスポンシブWebデザインに適している
画面サイズの異なる複数のデバイスに対応するWebサイトでは、折り返し位置やサイズ調整が自動で行われる「テキスト」での表現が最適です。
また、従来のようなデザイン性の高い箇所を画像で配置する方法では、対応するデバイス分の画像パーツの用意が必要になるなど、構築にも更新にも手間と時間が掛かります。Webフォントの出現は運用コストの削減にもつながっています。

Webサイトで扱う画像ファイル形式

各画像形式の種類と特徴

JPG

一般的に使用されている画像形式で、スマートフォンのカメラ(iPhone〈iOS11〉以前)やデジカメでとった画像は特別な設定をしていなければ大体この形式で保存されます。

メリット フルカラー1677万色まで表現することが出来るので、色数が多い画像がきれいに表示される
デメリット 非可逆圧縮という 人間の感覚に伝わりにくい部分を削ってファイルサイズを圧縮する方法で画像を圧縮しており、圧縮率を上げると画像が劣化してしまいノイズが目立つ

GIF

256色で構成されている画像形式です。
透過処理や動きを取り入れた「アニメーションgif」などの表現ができます。

メリット 少ない色で構成されており、比較的データ容量が軽い・アニメーションの表現や透過処理が出来る
※半透明は不可・直線以外の透過は適さない
デメリット 256色以上カラーを使用する写真やグラデーションの表現には適さない

PNG

JPGと同じでフルカラー1677万色まで色を扱うことができ、なおかつ透過処理が行えます。
フルカラーも表現できるのでグラデーションを使用した画像にも適しています。

メリット 画質が劣化しない、透過処理が出来る※半透明も可能
デメリット
ブラウザIE7から対応しているため、古いブラウザなどで対応していない場合がある
データが重い

それぞれの適している
JPG 風景・景色・人物像など多くの色を使う写真
GIF 256色以下のロゴやイラストなど
PNG 透過処理もできるので人物写真の切り抜きや色数が多いイラストなど

フリー画像サイト

AC画像

https://www.photo-ac.com/  
会員登録が必要(無料)
検索できる回数、1日にダウンロードできる画像の枚数に上限あり
日本人の画像を探しているならここ!

pixabay

https://pixabay.com/ja/
会員登録の必要なし
検索できる回数、1日にダウンロードできる画像の枚数に上限なし
英語で検索する方が欲しい画像が見つけやすい。

pexels

https://www.pexels.com/ja-jp/
会員登録の必要なし
検索できる回数、1日にダウンロードできる画像の枚数に上限なし
英語で検索する方が欲しい画像が見つけやすい。
好きなサイズで画像をダウンロードできる。

レイアウトの種類

カラム・レイアウト

「カラム・レイアウト」は、垂直方向にコンテンツエリアを区切る手法です。
メニューやコンテンツなどが横並びになるタイプは2カラム・レイアウトと呼ばれます。
他にも3カラムと呼ばれるコンテンツの両脇にナビゲーションとメニューを配置するタイプがあり、これらはマルチカラム・レイアウトとして分類されています。

フリー・レイアウト

「フリー・レイアウト」は、基本的にブラウザやディスプレイのサイズを考慮せず、固定した幅で自由にコンテンツを配置していくパターン。
多くの情報を好きなようにレイアウトでき、他のWebサイトとは異なるオリジナリティを意識したレイアウトを作り出せるという強みを持ちます。

グリッド・レイアウト

さまざまなデバイスの表示領域に柔軟に対応できるレイアウトが、「グリッド・レイアウト」です。常に横幅いっぱいにコンテンツを表示するリキッド・レイアウトは、画像幅に合わせて伸縮することで各コンテンツが適切な配置に収まります。

スマホ用Webデザインの最適なサイズ

スマホ用Webデザインの最適なサイズ

スマートフォン表示時の見やすいフォントサイズ
タイトルのフォントサイズ
基準:20px
範囲:18~24px

本文のフォントサイズ
基準:15px
範囲:14・15・16 px

行間(行送り line-height)のフォントサイズ
基準:1.8
範囲:1.5~2.0

画像サイズについて
2021年現在のスマホ用Webデザインの最適なアートボードサイズは、375px × 667px
iPhone端末の採用ディスプレイ「Retina」を見据えて、Webデザインに使用する画像サイズは現状3倍で作成するのが良い。

バナーサイズについて

バナーは主に広告で使われるWebデザインで、Webページ上で他のWebページを紹介する役割があります

Webサイトやランディングページとは違って、掲載できるサイズがある程度決まっています。
バナーは、その限られたサイズの中で伝えたい情報を伝えるWebデザインです。

画像のようにあらかじめ決まっているサイズの中でデザインをします。
最終的にランディングページへと誘導するので、ユーザーが興味をもつ情報を整理してデザインする必要があります。

フラットデザイン

フラットデザインとは?
2012年頃〜フラットデザインが世界的にトレンドとなっている。
iPhoneでフラットデザインを採用されたことで、一気に広がった。

フラットデザインの対義語は「リッチデザイン」と呼ばれます。
色々な装飾やエフェクトがついていてリッチな(≒充実している)という意味があります。
例:iPhoneiOS7〜やWindows8、Instagramのユーザーインターフェース

フラットデザインの利点
シンプルでコンテンツに目がいきやすい
小さな画面でもスッキリする
さまざまな大きさの端末に対応しやすい
トレンドで受け入れられやすい

レイアウト:タイルを美しく並べる
フォント:シンプルなゴシック体を使う
写真:高品質な写真を使う
アイコン:シンプルなアイコンや、フラットなアイコンを使う

タイポグラフィ

タイポグラフィの定義

読みやすく、美しく文字を配置すること
「文字をきれいに、読みやすく見せる」設定

文字をデザイン要素として用いる手法
最近では「タイポグラフィ」というと、このようなアーティスティックな文字の表現を指すことの方が多い

タイポグラフィの作り方のコツ
・数字をデザイン要素として使う
・現実と融合させる
・アルファベット1文字をシンボリックに配置
・写真の上に文字をのせる
・写真の中に文字を組み込む
・写真を文字型にする
・曲線に沿ってレイアウトする
・手書きフォントで楽しい雰囲気を出す
・大胆な大きさにする
・文字で何かの形を描く
・リボンを使う
・何かの形に沿って文字を並べる
・イラストの中に文字を組み込む
・背景に絵の具の塗りつぶしを置く

バナーをデザインする時の文字ポイント

バナーは限られた領域の中で、文字と画像によって伝えなければなりません。
そして、ユーザーにクリックされるためには、伝えたい相手に伝えたい情報を一目で伝えなくてはなりません。

1.目立たせたい文字の優先順位を決める

まず、バナーに掲載したい文字を全て配置してみましょう。

その次に、この中でどの情報を一番伝えたいか、どの情報がユーザーにとってメリットのある情報なのかを考え、目立たせたい文字の優先順位を決めます

2.文字の大きさを決める

先ほど決めた優先順位をもとに、視覚的に優先順位の違いがわかるよう文字の大きさを変えて強弱をつけていきます。

3.文字の位置を揃える

人の視線は左から右に移動するので、文章を読ませることを目的としたコンテンツを作成する場合は左揃えることが私見です。
背景画像と文字だけで構成するバナーを作成する際には、「中央揃え」がおすすめです。
中央揃えは全体がシンメトリー(左右対称)になるので安定感が生まれ、デザインとしての一体感を出しやすくなります。

4.文字に装飾を付ける

文字の大きさを変えてだけでは、まだ単調な印象です。
文字要素によって文字の後ろに背景色を敷く、上下に線を引くだけでも要素間にメリハリが生まれます。

背景を敷いた文字や、白抜きにした文字は他に比べて目に留まりやすくなるので、全体の構成に合わせて文字の大きさを再調整します。
ここで色を付けると配色とレイアウトの両方で悩んでしまい、余計に時間がかかってしまう場合もあるのでモノクロのまま進めていきます。

5.フォントを変える

フォントはデザインの印象を決める大事な要素です。
選ぶフォントによってユーザーに与わる印象が変わってくるので、どういったユーザー層に訴えたいのか、どのような印象を与えたいのかによって使いわける必要があります。

6.文字の大きさを揃える

同じ文字サイズで設定してもひらがな、カタカナ、漢字、英語で大きさが違って見える場合があります。

7.文字に対比を付ける

先ほどの一体感を出す作業とは対照的に、文字の大きさを不揃いにすることによって内容を強調することが出来ます。

8.字間と行間を調整する

字間とは文字の左右の空間で、行間とは文章の行と行との間のことです。
どちらも伝わりやすさに影響することなので、要素ごとにまとまりが感じられるように設定することが大事です。

9.色をつける

色はデザイン全体の印象を決める大事な要素です。
バナーのリンク先のページの色に合わせる、伝えたい内容のテーマやイメージに合った色を選ぶなどでメインの色を決めます。

10.遊び心を加える

デザインがまとまったところで、より魅力的になるよう少し手を加えてる。

WEBデザイン配色パターン

配色パターンとは、ホームページサイトのデザインを決める上で重要な要素のひとつです。
一般的には、以下の3つの色を選ぶのが好ましいと言われています。

・ベースカラー
・メインカラー
・アクセントカラー

ベースカラー

サイト内でもっとも大きな面積を占める色で、背景や余白で使われます。

メインカラー

サイト全体の印象を決める色で、配色カラーの中でもっとも大切なカラーになります。
メインカラーによって全体のイメージが決まります。

アクセントカラー

メインカラー、ベースカラーに対して、ユーザーが見たときに目が引くような色を指します。
問い合わせボタンなどに使われる場合が多いです。

ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%の割合がバランスが良いとされます。