「黄金比で「黄金ボタン」をつくる」


こんにちは。
今回はサイトになくてはならない「ボタン」を、実際に作ってみたいと思います。

以前、ボタンにはフラットやグラデーションなどさまざまなデザインがあること、ユーザーが思わずクリックしたくなるボタンとそうでないボタンには、ほんの少しの工夫の差しかないことをお話ししました。

では、その知識を持った上で実際にボタンを作ろうとすると、どのようにデザインをすれば良いでしょうか。
もちろん、全くの感覚だけで作ることだってできますね。

ですが、せっかくならきちんとデザインルールに基づいて作りたい。
そんなときに活用できるのが、こちらも前回お話しした「黄金比」なのです。

黄金ボタンの作り方(1):ボタンと文字のバランス

では、実際に作ってみましょう。
まず最初に黄金比が使えるポイントは、ボタンと文字のバランスです!

黄金比の近似値は1:1.6ですから、ボタンの高さは、

(文字の高さ) : (ボタンの高さ) = 1 : 1.6

となりますね。
左右の場合は、同じように計算すると詰まった印象になってしまうので、

(文字の幅) : (左右片方の幅) = 1 : 1.6

0620_img01

こんな感じになりました。
今回は少しリアルなボタンを作成したいので、フチにエンボス効果をかけています。

黄金ボタンの作り方(2):アイコンおよび文字との余白

ボタンには、クリックを促すためのアイコンやピクトグラムがありますよね。
これも黄金比で設置してしまいましょう!
大きさですが、文字と同じだとアイコンに視線が誘導されてしまうので、ここでも黄金比を使います。

(アイコンの高さ) : (文字の高さ) = 1 : 1.6

そして、アイコンと文字の間隔にも黄金比を使います。

(アイコンの幅) : (アイコンの幅+アイコンと文字の間隔) = 1 : 1.6

0620_img02

文字とアイコンを足した横幅で再計算しているので、アイコンを足すかどうかを最初に決めておきましょう。

黄金ボタンの作り方(3):グラデーション

フラットボタンならここまでで良いのですが、今回はできるだけ多くの黄金比を使いたいのでグラデーションもかけてみます。

(グラデーションのかかる面積) : (グラデーションのかからない面積) = 1 : 1.6

0620_img03

グラデーションをかけて、完成です!
ついでにクリックしたボタンもデザインしてみました。

0620_img04

手間がかかるように見えますが、大きめのサイズで雛形を作っておくと、実際にデザインするとき時間を短縮できると思います。

黄金比は場面に応じて使い分けよう

今回は出来る限り多く黄金比を活用しましたが、無理に使用する必要はありません。
デザインのバランスに悩んでしまったとき、ちょっとだけ思い出してみてください。