完全に夏の面影もなくなり、気がつけば、秋の空気が町中にあふれていた。
僕は、先月、(そして多分今月も・・)秋を楽しむ余裕がなく、毎日、アトリエにこもってお仕事づくし。
これは、本当にありがたいお話だと思う。
そんな中、久しぶりに営業さんが僕のアトリエにきて、『銀杏を拾ってきました!』と、うれしそうにコンビニのビニール袋にはいってる銀杏を差し出してくれた。
その臭いにちょっと引いてしまったけど、ありがとう・・。といただいた。
『わざわざ拾ってきてくれたんですか??』と聞いたところ、
『おばちゃんがたくさん拾ってました。一緒に拾ってたらおばちゃんにもらいました!ほとんど頂き物です!!』
僕は、そのとき、ふっと ミレーの落穂拾い を思い出した。
あの絵画は、農地に落ち残った稲穂を拾い集めるという農民の貧しい生活を描いたものだ。
「貧困を誇張している」「社会主義的だ」など議論を呼んだらしい。
でも、それが現実なら、農民画家としてそのままを描いたミレーは、画家としての指名を果たしたのだと思う。
画家って、ただ絵が上手だけでは駄目だと思う。社会情勢、宗教、その時代の風俗などを絵に残すという仕事だと思う。それは、もちろん現在も変わらない。
写真で残すという写真家さんたち。絵で残す、僕たち画家。僕たち画家のほうが、感情を絵にそのまま表現できるので、もっともっと書いて残さないといけないと思う。
なかなか、自分の絵を描く時間は少ないけど、今の感情は今しか描けないので、できる限り残していこうと思う。
そしていつかオリジナル絵画も販売できるよう数を増やしていきます!!
絵画販売ドットコム
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