フィンセント・ファン・ゴッホの『オヴェールの教会』

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、フィンセント・ファン・ゴッホの『オヴェールの教会』について書かせていただきます。

ゴッホが亡くなる少し前に描かれた作品『オヴェールの教会』

今回ご紹介する『オヴェールの教会』は、オランダの画家でポスト印象派のフィンセント・ファン・ゴッホが1890年に、描いた作品です。
94cm×74.5cmのキャンバスに描かれた油彩画で、現在はフランスのパリにある、オルセー美術館で所蔵されています。

ゴッホは、1888年の10月から南フランスのアルルで、画家のゴーギャンと共同生活をしながら、絵画制作に精力的に取り組んでいました。
しかし、ある日、ゴーギャンと言い合いになったゴッホは、自分の耳を切断するという事件を起こしてしまいます。
その事件をきっかけに、ゴッホは、サン=レミ=ド=プロヴァンスの精神病院に入院しました。
そして、サン=レミの精神病院を退院したあとは、オーヴェル=シュル=オワーズへ移動したのです。
そして、医師のポール・ガシェのもとで過ごしていました。
しかし、ゴッホは、オーヴェル=シュル=オワーズに移り住んで、わずか10週間後の1890年7月29日、37歳という若さでこの世を去ることになります。
ゴッホは、オーヴェル=シュル=オワーズに移り住んで、この世を去るまでの約10週間という短い期間に、100点以上もの作品を描きました。
そのうちの一枚が、今回ご紹介している『オヴェールの教会』です。

『オヴェールの教会』には、タイトルどおり、教会が描かれていますが、なぜか歪んで描かれています。
実は、『オヴェールの教会』を描いた当時、ゴッホは、とても精神状態が不安定でした。
そのため、『オヴェールの教会』に描かれている教会は、歪んでいるのです。
つまり、ゴッホの精神状態が、作品に表現されているということですね。

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