遠近法を知らないルソーが描いた『パリ郊外の眺め バニュー村』

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、アンリ・ルソーの『パリ郊外の眺め バニュー村』について書かせていただきます。

ルソーの作品が、どこか違和感を感じる理由とは

今回ご紹介する絵画『パリ郊外の眺め バニュー村』は19世紀〜20世紀にかけてフランスで活躍した素朴派の画家アンリ・ジュリアン・フェリックス・ルソーが1909年に描いた作品です。
33cm×46.3cmのキャンバスに描かれた油彩画で、現在は日本の岡山県にある、大原美術館で所蔵されています。

『パリ郊外の眺め バニュー村』には、牛や積みわら、人や木が描かれていますね。
牛がキャンバスの真ん中に描かれていて、とても印象的です。
しかし、『パリ郊外の眺め バニュー村』を見ていると、不思議な感覚に陥ります。
それは、牛や積みわら人物などの大きさなどが、自然では無いからです。
現実世界では、ありえないバランスで、それぞれが描かれているのです。
これは、ルソーの絵画の特徴とも言えます。

1884年5月21日、フランス西部のマイエンヌ県ラヴァルで生まれたアンリ・ルソーは、法律事務所や5年間の軍役などを経たあと、パリの税関職員として働いていました。
そして仕事が休みの日に、絵を描く、いわゆる日曜画家だったのです。

絵画を独学で学んだルソーは、遠近法などについての知識がなかったのでしょう。
そのため、『パリ郊外の眺め バニュー村』をはじめ、ルソーの作品は、大きさに違和感を感じることが多いのです。

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