この絵画を描くといつも、祖父を思い出します。
→ミレー: 種をまく人
ミレーの種をまく人は画面のサイズから構図までほとんど同じと言っていいほどよく似た2つのバージョンがあることは、よく知られています。細部までほとんど同じと言ってよいくらい似ています。
ひとつはボストン美術館所蔵のもの。もうひとつは山梨県立美術館に所蔵されています。しいて言えば、ボストン美術館所蔵の絵の方が人物の輪郭線がはっきりしているのに対して、山梨美術館所蔵の絵は絵具が厚く塗られ、筆使いが荒々しいタッチで背景の黄色が目立つのが特色です。
この作品の精神的な背景として、キリスト教の聖書の一節が指摘されています。神の言葉が人々の心の中に蒔かれると、いずれ芽を出す。そして永遠の命への実を実らせ、その実を神様が刈り取り、天の御国へと入れてくださるという内容です。
この力強さ、どっしりとした感じ、長靴を履いてどすどすと
田んぼを歩きまわっていた、祖父を思い出します。
厳格で自分に厳しくすごい人でした。
このミレーの種をまく人は「勤労は神聖である」との考えから
岩波書店のシンボルマークとして採用されているそうです。
僕も頑張って神聖な気持で絵を描き続けたいと思います。
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