夭折の画家 太く短く生き抜いた画家

今回、取り上げるのは夭折の画家、スーラの作品「グランド・ジャット島の日曜日の午後」です。
夭折の画家、夭折の詩人、夭折のピアニスト・・・。
こんな言い方はおかしいですが、芸術家に『夭折』って言葉、つきもの、じゃないですか?
スーラも31歳の若さで没した夭折の画家です。
しかしその短い人生で、絵を点で仕上げる《点描画法》を生み出した偉大な人物でもあるのです。
この制作方法は相当な時間がかかり、ましてや早くに亡くなった彼の作品は
残された数も当然そう多くないです。
(もちろん、模写画家なかせの絵画です。)
011_m.jpg
スーラ グランド・ジャット島の日曜日の午後
この作品は彼の生涯最大の大作、かつ代表作です。彼がこの作品に着手したのは25歳のとき。
50人ほどの人物を点描で描き出した、この絵の制作に何年もの時を費やしながら
彼は独自の画法を、この絵の完成と共に徐々に確立させていったのです。
そしてこの大作は、当時の展覧会に出品されてたいへん話題になりました。
もし、スーラがもっと長くこの世に存在したなら、もっともっと偉大な大作が生まれていたかもしれない。
年齢的に「夭折」が、微妙になりつつある僕も、この言葉を胸に刻み
細く長く絵を描き続ける人生でありたいな、と思います。
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