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今回はゴーギャン「神の日(マハナ・ノ・アトゥア)」について記載してみます。
ゴーギャンにとって、タヒチという国は強い憧れであり、ゴーギャンの作品にはタヒチに関するものが多く遺されています。この、「神の日(マハナ・ノ・アトゥア)」は、初めてタヒチに滞在した後に個展開催のため、フランスのブルターニュ地方に住んだ際に描かれたと推測されていて、タヒチからヒントを得た人物やスタイルが多くみられ、ゴーギャン自身が影響を受けた思想的な部分もみることができます。
中央にいる3人はそれぞれ、「生・死」など人の一生に関する姿とされ、向かって左から誕生、生の姿、死の姿が描かれており、その後ろにはタヒチの創造神が描かれています。最も特徴的なのが、手前の水面、その色彩と波の模様の表現で、ゴーギャンの天才的なバランス感覚の良さを感じさせます。
この作品は、後にタヒチで描かれ様々な思想も盛り込んだゴーギャンの超大作と言われる作品「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」につながる重要な作品です。ベッドルームやロビーなど、落ち着いた空間に良く合う作品です。
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