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今回はモネ「王女の庭園」について記載してみます。
「王女の庭園」は色彩豊かな印象派でも代表的なモネの初期の作品のひとつです。ルーブル美術館の二階のバルコニーからの眺めを描いた作品です。戸外の近代的なパリの街並みを心の赴くままに表現することが当時盛んに取り組んでいた画家が多く、モネもその一人で近代的なパリの街並みの風景を描いています。画面の真ん中にはルーブル宮の庭園の緑が青々としていてその鮮やかさに、太陽の輝きが反射しているような想像もかきたてられないでしょうか。
近代的なパリの街を賑わう人々の喧騒がまるで聞こえてきそうな写実的なモネの筆を軽く乗せるような自由なタッチは初期のものでもすでに頭角を現している様子です。
雲の陰影から奥行きを思わせ、遠くに描かれているパンテオンの円屋根がうっすらと色彩を薄めに書いていることで遠近的な錯覚を思わせるようで、手前の青々とした庭園の芝生やその周りの木々がさらに引き立てられているようです。皆さんがモネと言えば「睡蓮」を思い出されると思いますが、初期はこのようなタッチで描かれていたモネは、今後の大きな可能性を彷彿させるようです。見ていてまるで動きだしそうな貴重な初期のモネの絵画を贈り物にいかがでしょうか
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