絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回は佐伯祐三「郵便配達夫」について記載してみます。
30歳という若さでこの世を去った佐伯祐三。病と闘いながら、亡くなった年に描かれたのが代表作である「郵便配達夫」です。黒色の服に身を包んだ郵便配達員がたばこを手に持ちながら、椅子に腰かけています。モデルの男性の直線的な顔や体のラインが非常に印象的な作品です。カクカクとした顔立ちのなかに描かれている目はこちらを大きく見開いています。
男性は左に傾いたような斜めのラインを保ちながら座っていて、背景もそれに連動するかのように、斜めのタッチで塗られています。背景には、文字が書かれた張り紙かポスターのようなものが描かれていて、この作品のアクセントになっています。
黒色の服装に身を包んだ人物とグレー系の色合いで彩られた背景の絵ですが、どこかコージーな雰囲気のある作品に仕上がっているのが不思議です。短い画家人生のなかで、作品の多くを晩年のパリで描き上げた佐伯祐三。彼のアートへ切実な思いや情熱が作品から伝わってくるようです。
============================
絵画販売ドットコム（複製画）油絵の模写・通販
TEL：06-4792-8281 FAX：06-4792-8291
============================
