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今回は佐伯祐三「カフェ・レストラン」について記載してみます。
1928年制作作品の「カフェ・レストラン」は、この年の2月に佐伯祐三はモランという小さな村に妻の米子、娘の彌智子(やちこ)、画家の荻須高徳、山口長男、横手貞美、大橋了介らと共に20日間ほど滞在した際に制作されたものです。
制作中の行動は20日間ほど滞在したうち、愉快なより苛酷な事が多く、荻須高徳が「まさに荒行」と言ったごとく、へとへとになって描き続けた中の1枚になります。その中でも佐伯は、午前・午後に1枚ずつ、思うようにいかなければ夕刻からさらに描いて、モランの寒空のもと尋常でない制作をしています。
しかしそれでも満足しない佐伯は、焦燥感で一杯になり、この作品に向かっています。猛烈な勢いで仕上げた作品からは佐伯たち一行が滞在した村唯一のホテルの食堂を描いたものです。強烈な色彩や激しく踊り狂う筆致に衝撃を受けます。ぜひ、佐伯のコレクターに捧げたい作品です。1枚、ぜひお気に入りの場所に置いてください。
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