佐伯祐三「郵便配達夫」

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回は佐伯祐三「郵便配達夫」について記載してみます。

佐伯祐三カフェのレストランの画像「郵便配達夫」というこの佐伯祐三の作品は、彼の遺作とも言われており、晩年病に伏して起きるものままならなくなってしまったのですが、幾分か回復のきざしが見えた時期に、偶然訪れた郵便配達夫を描いたものなのです。直線的に角張って描かれている郵便配達夫は木彫りでできている人形のようで、どこかコミカルにも感じられます。

左上から右下へ配達夫も背景も傾きつつ描かれ、その筆跡は力強く、劇画のような雰囲気をもっています。傾きつつあるこのようすを描いていますが、右足は力強くその傾きを阻止するように踏ん張っており、この祐三の生への執着をどこか感じさせます。どっしりとした雰囲気をもつこの配達夫ですが、描かれている瞳はどこか優しく見守るようで、全体的に和やかな感じがする作品です。この作品が描かれたバックヤードはたいへんに重いものですが、画風はどこかほのぼのとしており、マンガちっくでもあり、子供部屋などにもぴったりのものです。

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