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今回はモディリアーニ「マダム・ポンパドゥール」について記載してみます。
モディリアーニが事実上の妻ジャンヌに出会う前、同棲していた詩人であり、ジャーナリストのベアトリス・ヘイスティングスを描いた肖像画が「マダム・ポンパドゥール」です。マダム・ポンパドゥールとは、18世紀のフランス国王ルイ15世の愛人になります。芸術に理解の深かった宮廷人とされ、5歳年上で芸術を理解したベアトリスにこの姿を重ねたのでしょうか。
性格や容姿、職業など、全てと言っていい程、ジャンヌとは正反対の女性だったらしく、気が強く、情熱的なベアトリスの感じが出ているようです。
1914年から2年間で終わってしまった激しい恋ですが、ベアトリスの肖像画を10点以上、油彩画やデッサンも多く残しました。1つの転換期にあり、絵画制作にのめり込んでいたのでしょう。モディリアーニにとって、ジャンヌとの激情に満ちた個性的な生活は、ある意味、芸術家の感性には必要不可欠だったかもしれません。モディリアーニらしさが溢れる芸術作品を、ぜひ、間近で感じてください。
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