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今回はゴーギャン「神の日 マハナ・ノ・アトゥア」について記載してみます。
第4次ブルターニュ時代の作品が「神の日 マハナ・ノ・アトゥア」になります。第1次タヒチ生活に行き詰まり、死生観や人生への不安などを抱えながらの制作で、後の最高傑作と言われる「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」へと続いていく作品です。健康に問題を抱え、経済的にも困窮していたゴーギャンは、ブルターニュからこのタヒチの画を描きました。
タヒチへ込めた憧憬と前進しない自身の葛藤を込め、力強く想像をカンバスにぶつけています。息苦しささえ感じるような焼けつくような太陽光線が当たる水辺は、奇抜で独特な色彩が目を惹きます。水際の3人は、誕生(前向きに横たわる姿)・生(髪を梳かす姿)・死(バックで横たわる姿)を象徴すると考えられており、生(髪を梳かす姿)の女性の後ろで手を広げて中央の後方に構えるのは、死者を蘇らせるという、月の神「創造神タアロア」です。タヒチ=ゴーギャンにふさわしい、タッチと色で魅了させてくれます。エキゾチックな雰囲気を漂わす1枚をお手元にいかがですか。
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