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今回はクリムト「ぶなの森」について記載してみます。
人物画の多いクリムトの作品の中で「ぶなの森」は、自然の儚さと再生を描いているように感じます。夏から秋にかけて葉や実をつけていたぶなの木からすべて枯葉となり地面に落ちて、ぶなの森の中で枯葉たちが養分となりまた春、夏にぶなの花や葉が色を見せてくれる自然の法則を描いているようです。
ぶなの森の中は静まり返り、枯葉を踏みつける音や小鳥の声が聞こえてきそうな雰囲気を漂わせています。寒さが厳しくなる前に描かれているようで、枯葉や小枝たちがまだあちらこちらに残っているのがわかります。森の木々たちも若干変色を始めてはいるものの、まだ真ん中の木にはボロボロとこぼれるような状態は見られません。そのうち動物たちがやってきて自分たちの肌をぶなの木に擦り付けていくことでしょう。悲しげに見えるぶなの森ですが、奥を見れば見るほど明るさがちょこちょこと見えて森の中でも道はある、見えないものはないと言っているようです。
全体的に同じ色で統一されているのでベージュや茶色の壁よりも白やクリーム色などのぶなの森をより活かしてくれる壁に飾ることをお勧めします。
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