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今回はゴーギャン「扇のある静物」について記載してみます。
ゴーギャン、ゴッホ、モネなど当時のパリにいた画家たちは他国の作品を愛しており、特にこの3人は日本の扇子や団扇、着物、建造物などを作品に残しています。ゴーギャンの場合は「扇のある静物」で奥の壁に日本の扇の一部が飾られています。
しかし、その他はコップや花瓶、果物などの静物を描きとらえどころのない作品かと思いきや、左の果物は枝から直接もぎ取ってきたものであり、さらに油絵で使われる色を塗る道具またはナイフが果物の果実にぐさりと刺さっているところが静物の絵画であるにも関わらず、どことなく危険な雰囲気となっています。壁に貼られている扇は、朱色の紅葉している木々たちが並んでおり、右から2番目の木の上に大きな昆虫のようなものがのっていることが奇妙でありながらゴーギャンが当時好んでいた日本の扇なのでしょう。
静物作品なので家のどこの場所に飾ったとしても相性のいい作品になっています。特にキッチンや書斎、アトリエがあるご自宅にお勧めの作品です。
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