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今回は佐伯祐三「カフェのレストラン」について記載してみます。
佐伯祐三といえばパリの街並みでも裏街の一部の広告やポスターなどが貼られているカフェやレストランを多く描いていることが特徴的です。「カフェのレストラン」は切手にもなった名作であり、数々のおびただしいほど貼られているポスターたちの存在感が力強く、バンドマンの手作りのポスターや数年も貼られているであろうポスターなどが壁の色とは別格に明るく飛びぬけた色で描かれています。
カフェに置いてある丸みのあるテーブル、白い椅子がなぜか広告たちと同化する部分もあり、1900年初頭のパリの味わいのある下町、裏通りのカフェのように思えます。特に緑色のポスターが壁やテーブル、椅子、ドアなども同一化させているひとつのポイントかもしれません。パリの一画としては珍しく明るい作品となっていて、外のカフェを描いた作品では曇りがちの作品が多い佐伯祐三の作品の中でも最も明るく描かれているのが「カフェのレストラン」です。
殴り書きのように見える部分があるということは、もしかしたら陽射しがさした一瞬、ここが彼の心を掴んで走り書きをした作品なのかもしれません。
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