絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回は佐伯祐三「広告塔」について記載してみます。
佐伯の愛したパリの日常のシンボルを描いた「広告塔」。1927年に第2回目の渡仏をした佐伯にとって、パリの街を描く事は、まさに水を得た魚といったところでしょう。
死期を悟ったかのような猛烈な勢いで画を残します。描いた広告塔自体、今でも通りや街並みによく登場する、ありふれた光景なのですが、画からは古き時代の町並みが偲ばれます。荒々しく、絵の具が乾かないうちに仕上げる佐伯の手法が、パリの憂愁を誘っています。ポスターの書き文字は、 MOZARTとSACHA 。ジャズやクラシックを好んでいた佐伯らしい文字が並びます。パリから心地良い刺激をもらって、この画風を確立させようとする意気込みを感じる作品です。パリ東部にある、ペール・ラシェーズ墓地に佐伯は眠っています。ショパンやモディリアーといった著名人が数多く眠るこの地は観光地でもあり、佐伯ファンも駆けつけます。
あなたも佐伯・パリワールドに浸って、1920年代にタイムスリップしてみませんか。
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