「光の画家」と呼ばれたモネは、同じモチーフを異なった時間
異なった光線の下で描いた連作を数多く制作しました。
その作品の中で「日傘の女」があります。
「日傘の女」は1886年に二人目の妻となったアリスの三女
シュザンヌがモデルに2つ制作されました。
この頃のモネは、人物も風景の一部としてとらえており人物を
より風景に溶け込ませるために、表情(顔)が描かれていないのだ
とする説もあります。
また、モデルのシュザンヌの腰にある”ひなげしのコサージュ”を見ると
やはり描けなかったというよりは、描かなかったのだろうと思います。