モネ 日本風太鼓橋

クロード・モネが描いた「日本風太鼓橋」。最晩年期にあたる時期に描いた作品です。モネの描く作品は、柔らかい光と色彩で包み込むイメージですが、それとは違和感ある印象を与えるのがこの一枚です。激しい筆の動き、荒々しく混沌とする色。晩年のモネは、白内障により視力が著しく低下し、制作が大変困難だったと思われます。更に、妻のアリスにも先立たれ、友人のルノワールやドガも亡くなってしまった現実。まるで夢を描く抽象画のようになり、「睡蓮の池、バラ色の調和(太鼓橋)」と同じ橋には見えません。非現実感が漂い、色彩の洪水化現象のようです。緑色を主体に、赤色・桃色・黄緑色・黄色・青色など多様な色彩が混然一体化しています。ただこれは、決して絶望ではなく、モネの苦悩とこれを糧にした新たな挑戦が秘められている作品なのです。印象派の大家が生涯貫き通した、絵画への熱い想いが込められているのです。また、同時期に他にも2作、日本の橋の作品を手掛けています。


■ モネ:睡蓮 ■

【絵画販売ドットコムでの代表的作品】
モネ:印象 日の出
モネ:散歩 日傘をさす女
モネ:サンラザール駅
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