絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回は「クリムト”ぶなの森”」について記載してみます。
クリムトが１９０２年に製作した『ぶなの森』は正方形の絵画です。写実と様式の間でそれぞれ独特の表現を研鑽していた中で、ぶなの幹の直線がデザイン性を持って美しく描かれています。
豪華な金箔を使い平面的に様式美を追及して、優れて美しい装飾性を絵画に持たせることに成功したクリムトですが、写実的な作品でも非凡で秀でた才能を発揮しています。
クリムトは様式美と格闘している合間に休息するように風景を静かに描きます。この『ぶなの森』も静かな風景画で、ぶなの木はほとんど幹のみ並んでいます。ぶなの幹は線の文様のようでもあり色合いや配置にはクリムト独特の描写が見られ、風景を写実的に描きながらも様式美が見え隠れします。
スクエアなキャンバスに描かれているというのもぶなの直線的な様相を強調しているようです。遠近法を使っていながら若干平面的で、版画に通じるような色合いと落ち着いた風情が美しく幻想的でさえあります。
別荘に飾ると静かな美しさが映えますし、リビングに飾れば借景のようにも見えおしゃれでほっとさせてくれる作品です。
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グスタフ・クリムト （ 1862年7月14日 ~ 1918年2月6日）
グスタフ・クリムトは、個性的なエロチシズムをもち女性的で知られています。
大変官能的な作品は、神秘的なインテリアにオススメです。
【絵画販売ドットコムでの代表的作品】
クリムト：接吻
クリムト：帽子と羽のえり巻を着けた女性
クリムト：リンゴの樹
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