金の使い手”クリムト”

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回は「金の使い手”クリムト”」について記載してみます。

クリムトは金を多用した金の使い手でしたが、ただ贅沢さや目立つことを目的にしたのではありません。
貴金属彫金師であった父の影響から、14歳から奨学金を受けながら装飾工芸家に成るべくウィーン美術工芸学校で学び、在学中において美術館の壁画を制作、卒業後は政府公共の事業絵画作成など、弟と共に壁画装飾の仕事で家族を支えます。

劇場の建築ラッシュの中、モザイク画やフレスコ画では金が使用されており、その技術的な経験と工芸との調和、一体化こそ芸術が完成するとの考えから作品へ取り入れていきました。
実際、クリムトが中心となったウィーン分離派には画家のみならず彫刻家や建築家、テキスタイル、インテリアデザイナーらも参加していました。

宗教画にしか使われていなかった希少な金によって神聖な輝きを放ち、豪華で美しく暖かな空間の中で、己の官能美を描きながら芸術の統合を目指しました。
装飾工芸への思い入れは父の仕事に対する情熱への敬愛であり、若くして亡くなった弟を含む家族との絆の証だったのかもしれません。

今年は蛇年。蛇といえばお金を呼び込む象徴とも言われますが、黄金色もまたお金を招くラッキーカラーです。
店舗などの商業施設への贈り物や金運を呼び込みたい方へのインテリアとしてお薦すすめしたい一品です。

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グスタフ・クリムト ( 1862年7月14日 ~ 1918年2月6日)
グスタフ・クリムトは、個性的なエロチシズムをもち女性的で知られています。
大変官能的な作品は、神秘的なインテリアにオススメです。

【絵画販売ドットコムでの代表的作品】
クリムト:接吻
クリムト:帽子と羽のえり巻を着けた女性
クリムト:リンゴの樹
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