モネ カピュシーヌ通り

印象派という言葉の語源となった「印象、日の出」と共に、第1回印象派展に出展された作品のひとつが、この「カピュシーヌ通り」です。パリのオペラ座に近いカピュシーヌ通りは、現在でも多くの人々が行き交い、人気の観光スポットも多くありますが、第1回印象派展が開催されたのは、カピュシーヌ通りの写真家ナダールのアトリエでした。「カピュシーヌ通り」は、まさにこのアトリエから通りを見下ろして描いた作品で、芸術家たちにとってとても馴染みが深く、印象派展に足を運んだ人にも、また現在のわたしたちにも親しみやすい題材と言えます。その俯瞰の風景は、街の俯瞰写真で人気だったナダールの写真の影響からとも言われ、当時としては珍しいアングルの絵画です。雪の積もった日の行き交う馬車と人々の景色は、吐く息も白いような、どことなく忙しそうな師走の朝を思わせます。人々がそれぞれに目的を持って行き過ぎる雑多とした雰囲気から、都会独特の空気を感じることができる作品です。


■ モネ:睡蓮 ■

【絵画販売ドットコムでの代表的作品】
モネ:印象 日の出
モネ:散歩 日傘をさす女
モネ:サンラザール駅
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