モネが55歳に描いた作品「セーヌ河の朝」という作品は、夏の朝の霧のセーヌ河を描いています。セーヌ河の朝という連作を描いていますが、1898年に描かれたこの作品の印象は、キャンバスいっぱいに広がる、緑の色です。濃い緑の柳の枝が重々しく、絵の左上から垂れこめ、それがキャンバスの殆ど上半分をしめ、その柳の木を写す水面、水面の向こうには白い霧が立ち込め何処までも白く、柳の木の下の草むらは波立ち、河の面に向かいその水に表れています。どこまでが水面やどこまでが草むらでそして、どこから柳になっていくのか移っていくのか、ぼんやりとした霧がそれを一体化させています。目に映るのは、どこまでも濃い緑、そしてきらきら光る水の光。濃い緑に覆われた柳の木は水面の上に吹く風で柳の枝が揺れているような、まるで風で揺れた枝が何回か朝の日の光の反射をうけてこちら側に光っているかのように、水面のさざ波も感じさせるそんな美しい作品です。
【絵画販売ドットコムでの代表的作品】
モネ:印象 日の出
モネ:散歩 日傘をさす女
モネ:サンラザール駅
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