“モネは1891年にシヴェルニーの自宅に日本風の庭を作り、池に睡蓮を浮かべその後日本風の太鼓橋を架けました。太鼓橋とその下の睡蓮をモチーフとした連作の1つ「睡蓮の池-緑の調和」は1899年に作成されました。
橋があり柳があり池がありそこに浮かぶ睡蓮があり、にぎやかに配されているさまざまな材料が色を放っています。それぞれの植物は、手付かずの自然のように自由に色を謳っていますが、実は計算され配置されており背景を奥深く見せています。乱舞する色彩は、以前のモネの作品のように動きを強くだすことなく、陽光を静かに受けてその様子は静謐でさえあります。その一瞬が見事に再現されていることで、その前後の動きを彷彿させます。動きの中の瞬間を捉え、瞬間を捉えることで動きを感じさせるのです。
この絵をしばらく見た後に現実の自然を見ると、雑草一本一本に目がいくようになり愛おしくなるといいます。モネの魂がモネの目を通して純化して絵にこめられ、絵を見た人々にモネの心象を感じさせるということでしょう。”
【絵画販売ドットコムでの代表的作品】
モネ:印象 日の出
モネ:散歩 日傘をさす女
モネ:サンラザール駅
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