■ ワシリー・カンディンスキー (1866-1944)
■ 山
カンディンスキーの作品を見ると抽象画なのか、印象画なのか迷います。カンディンスキーのプロフィールは、ソビエトはロシア、モスクワ生まれです。カンディンスキーですから名前でロシアな名前ですね。モスクワ大学で法律、政治経済を学んだそうで、フランス印象派展で見た、モネの『積藁』が忘れられず、30歳のときにミュンヘンに行き、画家を目指したそう。
「青騎士派」を組織し、「抽象表現主義」の創始者として活躍した。モスクワ大学の教授となるという過去の経歴があります。
カンディンスキーは帝政ドイツの圧制を受けた時期に重なるので、ゲルニカを描いたピカソと同じように反戦争体勢をもちその想いを絵画に表現することの方法が頭に離れなかったようです。抽象画でもピカソは明らかにナチス批判をしていましたが、その気持ちはカンディンスキーも同じだったのでしょう。そのような気持ちが絵画から伝わります。戦争は嫌ですね、心から感じます。