■ エドヴァルド・ムンク:灰について ■
絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。今回は「エドヴァルド・ムンク:灰について」」について記載してみます。
絵画については紹介を行うことが多いのですが、もう少し踏み込むと絵画を描いたその思いや、今回の絵画でいえば、ムンクの書いた時点での強烈な経験であったり感情が反映されていたりします。そういった点を掘り下げながら今回はこのエドヴァルド・ムンク:灰について考察を深めていきます。
さてこの絵画において吹き出しをつけるとすればどのような吹き出しをつけるでしょうか?女と男、もちろん男はムンクの立場です。
女 「え?何か悪かった?そんなこと言われても困ったな~」
男 「そんなこと最初から言ってくれよ・・」
そんなことがどんなことかはさておき、ムンクの立場からすればこんな感じでしょう。ちなみに欧米の方は困った際にはよく頭を抱えます、日本人よりもその比率は格段に高いですね。本場のヨーロッパサッカーを見ていると、シュートを外した瞬間に行う頭を抱えるシーンは、監督コーチ選手、及びファンも全て抱えてます。遺伝子なのでしょうか。
ムンクがこの絵画と愛について、「昔の人が愛を炎に例えたのは正しい。愛は炎と同じように、山ほどの灰を残すだけだからね。」と語ったそうです。
つまりこの絵画は深みにはまってしまった愛についての猛烈な後悔が存在しています、そこには、燃え尽きてしまった灰と同じく、悪びれることのない女性に対してのムンクの後悔が現れているわけです。ムンクの恋人ミリーを描いた作品ですが、愛していたムンクだからこそ、その愛が燃えた後の灰となったむなしさが内面から出て表現されているわけなのです。
またこの「灰」の作品と並んで、ミリーを描いた「声」があります。 >>> ムンク:声
その2つ合わせて見ると、ミリーを愛したムンクとその愛が灰になってしまったムンクが対比して浮かび上がります。そのような愛の内面を表現できるからことこそが、今も人気の1つなのかもしれません。
>> エドヴァルド・ムンク:灰
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エドヴァルド・ムンク 1863年12月12日 – 1944年1月23日
ノルウェー出身の表現主義の先駆者。代表作は叫び。
【絵画販売ドットコムでのクリムトの代表的作品】
エドヴァルド・ムンク:灰
エドヴァルド・ムンク:叫び
エドヴァルド・ムンク:マドンナ
エドヴァルド・ムンク:不安
エドヴァルド・ムンク:ベッドに腰掛ける少女
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