■ 葛飾北斎：尾州不二見原～富嶽三十六景 ■
絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。今回は「葛飾北斎：尾州不二見原～富嶽三十六景」」について記載してみます。
先日終了した葛飾北斎、in 大阪からもう一言だけ書いていきます。
葛飾北斎、昨日で終了でした。神奈川沖波裏や凱風快晴の素晴らしさに隠れて富嶽三十六景はどれも実は魅力が満載なんです。
この尾州不二見原は桶屋の富士と別名でも有名な作品、昔の職業として多かった「桶」を作る職人さんを描いていますが、その丸い桶の向こうに富士山がちょこんと描かれています。富嶽三十六景はちょこんとした富士山も多く、この桶屋の富士も遠目からでは富士山がわからないような作品です。
今もありますが「ウォーリーを探せ」などに近いくらい、少しだけ富士山が見えているような作品もあります。その中でこの桶屋の富士のアングルはその桶の間から顔をのぞかせています。
富士山ありきで考えるのがこの富嶽三十六景なんでしょうが、桶屋の仕事に隠れた富士山が主従でいう従になっているような感もあります。ただ、この身近な存在である桶屋までもが富士山のご加護によって守られているようにも見えるのが作品の素晴らしさかもしれません。
切手で見た尾州不二見原、本物の迫力はまた格段違いました。
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【今回ご紹介した美術館】
・大阪市立美術館
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