この「フィンセントの椅子」という作品は、ゴッホがゴーギャンと一緒にアルルに住んでいた頃に描かれた作品で、相対し「ゴーギャンの椅子」という作品も描いています。
情熱の画家として知られるゴッホですが、近親者の肖像画が少なく、人間関係においてもですが、大切にしている人ほどいろいろな思いが強すぎて上手く描けなかったようで、その変わり、こうした静物によって2人の関係がよく表されています。
そういった思いがあるだけに、この絵の椅子は素材が藁であったり、ゴッホのすきなパイプタバコが置いてあり、随所にゴッホが思う自分、ゴーギャンと比較しての自分の姿が垣間見える作品です。
素朴で、控えめなようでいて、でも力強くそこにある椅子は、ゴッホという強く生きた画家そのものの姿といえます。
「フィンセントの椅子」は、椅子という身近な素材で、どんな部屋でも馴染んでいく気安さもありながら、強い存在感と深い味わいを放つ、インテリアにもぴったりの作品です。
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ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ (1853年3月30日 – 1890年7月29日)
ゴッホは、自身の熱い思いを伝える激しい筆遣いと鮮やかな色彩は独特な絵画スタイルで知られ、
その劇的な生涯と共に世界中で最も人気を集める画家です。
【絵画販売ドットコムでの代表的作品】
ゴッホ:ひまわり
ゴッホ:夜のカフェテラス
ゴッホ:アルルの跳ね橋
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