ゴッホの「耳を切った自画像」

フィンセント・ファン・ゴッホの「耳を切った自画像」は、アルル時代に起こした耳切り事件の後に描かれたもので、ゴッホの自画像のなかでも名の知れた作品です。

事件後から生涯続いたとされる悪夢や精神不安に悩まされる彼の苦しみを、この絵から見て取れるかもしれません。
コートのようなもので身を包んだゴッホの自画像ですが、絵具の質感が伝わってくる彼のタッチは健在です。片耳に巻かれた包帯が痛々しいゴッホ。彼の両目はしっかりと開かれていますが、何か思いつめたような雰囲気があり、視線は一点に向けられています。

心ここにあらずというような不安定な心情の表れとも、悲壮感が漂っているようにも感じます。彼の心の中にある悲しみや憂いを、顔に刻まれた深いしわも物語っているのかもしれません。また、自分自身で抱え込めないほどの、どうしようもないほどの絶望感といったものに対して必死で耐え忍びながらも、ある種の諦めや達観視しているようにも見てとれます。

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ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ (1853年3月30日 – 1890年7月29日)
ゴッホは、自身の熱い思いを伝える激しい筆遣いと鮮やかな色彩は独特な絵画スタイルで知られ、
その劇的な生涯と共に世界中で最も人気を集める画家です。

【絵画販売ドットコムでの代表的作品】
ゴッホ:ひまわり
ゴッホ:夜のカフェテラス
ゴッホ:アルルの跳ね橋
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