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今回はシスレー「アルジャントゥイユの広場(ショッセ通り)」について記載してみます。
シスレーは、当時労働者階級が起こしていた混乱を避け、パリ郊外へ疎開していた時期があります。その頃に描かれたのが「アルジャントゥイユの広場(ショッセ通り)」です。セーヌ河流域のアルジャントゥイユという街自体、1870年代前半にシスレーをはじめ、マネやモネ、ルノワールによっても描かれている通り、画家達を終結させた魅力ある街だったといえるでしょう。
シスレーの作品は、アルジャントゥイユの広場からノートルダム聖堂へ向かう視点で描かれていて、遠近感を出すために、中央に焦点がいく一点透視図法を効果的に使用しています。家の壁や空へ広がる光の描写は、ずば抜けているといっても過言ではなく、同時期の作品の中で秀逸と讃えられる出来栄えでしょう。これ程の素晴らしい画だったにも関わらず、生前はそれ程評価されていなかったのですから、時代による絵画の価値はわからないものです。
物静かな絵画は、観葉植物と組み合わせたり、イーゼルに飾ったりして演出してみるのも面白いかもしれません。
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