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今回はシスレー「驟雨(しゅうう)の中のモレの橋」について記載してみます。
ロワン川沿いの小公園から眺める風景を描いた「驟雨(しゅうう)の中のモレの橋」は、シスレーの1887年作になります。1880年代にパリ、セーヌ川の支流の1つであるロワン川沿いに活動の拠点を移してから、周辺の風景を精力的に描きました。
この「驟雨(しゅうう)の中のモレの橋」は、モレの橋、教会、ロワン川の3点が近景で描かれ、まるで映画で見るような景色がそのままに広がり、現在の風景も当時と変わりない情景を刻んでいます。突然の雨にも関わらず、穏やかさを感じてしまうのは、シスレーの人柄所以かもしれません。ピサロと並んで、印象派の長老的な存在と言われるシスレーですが、あくまでも実直な人柄を表すようなそんな穏かで暖かい作風が感じられ、激しさのない驟雨は遠い出来事のようにも思え、不思議な魅力を放っています。
何事もなかった水辺のようにとうとうと優しく語りかけてくるような作品のテイストは、シスレーの優しさに浸れる絶好の機会です。お部屋のレイアウトの見直しとセンスアップを兼ねて、この1枚のチョイスをお勧めします。
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