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今回は佐伯祐三「リュクサンブール公園」について記載してみます。
フランスが凝縮されたかのような佐伯の作品が1927年の「リュクサンブール公園」です。時期は晩秋、佐伯が住んでいたモンパルナスの自宅から程近いところにあるリュクサンブール公園を描いた、マロニエの並木道が続く風景になります。すっかり葉を落とした木々に映える人々のお洒落なコチュームが可愛らしくお洒落です。
今でも、パリジャンやパリジェンヌの憩いの場としてのんびり過ごせる場所であり、この時代からも粋だった様子が見てとれます。昭和初期当時の日本と比べて、どれほどの感激や驚きや憧憬があった事でしょう。冬を迎えるパリの澄み渡る空と木々の対比で、はるか遠方まで続く奥行きが深く広がり、向こうに建っているであろう、広い芝生や美しい噴水の湛えたリュクサンブール宮までも想像させます。
並木道の可憐な美しさによって冬の物悲しさはなく、ウキウキとした感じさえ与えてくれる佐伯の1枚は、何気なく飾っただけでカフェやリビングの空間のモダン度アップは間違いなしの作品です。
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