ヴェネチアは別名「アドリア海の女王」や、「水の都」などと呼ばれ世界に愛されてきました。
きっと当時のルノワールも、その水路の美しさに魅せられこの作品を描いたのでしょう。
ヴェネチアの運河は多くのの画家たちに愛され、色鮮やかで活気のある印象を受けますが、ルノワールの作品は淡い色合いで描かれとても落ち着いた雰囲気が漂っているように感じます。
活気にあふれたイメージのあるヴェネチア運河の普段は見れない裏の顔、というのが私が最初に見た時の印象です。
ルノワールは日没の風景を好んで描いていたようです。
きっとこの作品も、日没の市場などが終わった後を表現したのではないかと思いました。
青空から夕陽へ向かう空の色のコントラストがとてもきれいで、見入ってしまいます。
空の表現もさながら、印象派の真骨頂ともいえる「水」の表現は必見です。
水面に反射する光であったり、水そのものの色彩や形、吹き渡るさわやかな風さえも絵から感じられます。
この作品は、光と色彩の画家と称され、光と大気の効果を追求したルノワールの魅力が伝わる作品と言えるでしょう。
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