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今回はフェルメールの代表作のひとつである「真珠の耳飾りの少女」について記載してみます。
2003年に映画化された「真珠の耳飾りの少女」で、より多くの人に知られることとなり、
誰しも一度は目にしたことがあるかと思います。
こちらの絵は実在する人物をモデルに描く肖像画ではない、独自の様式で描かれました。
それゆえ、少女は実在したのか、架空の人物なのか謎に満ちているのです。
振り向いたようなポーズや、瑞々しい唇の質感など、
この美しい少女の肖像画は作品として魅力があるだけでなく、
この絵を鑑賞した人々は、少女について様々な想像を働かせました。
アメリカの作家トレイシー・シュヴァリエは、この少女とフェルメールの関係を小説に描きました。
その小説を元に、映画化したのがピーター・ウェーバー監督の「真珠の耳飾りの少女」です。
小説や映画では、この少女は小間使いという立場で、フェルメールと精神的に通じあうという
設定です。若く美しさに溢れ、その上、美術の才能もある、そんな少女が
小間使いとして、いつも自分の手の届く範囲に存在する—
少女は芸術家にとっては理想的な存在だったでしょう。
ミロのビーナスの右手が失われていなければ、これほどまで評価される作品とは
ならなかったかもしれないなどと言われています。
全てが明らかになっていない作品だからこそ、その謎が人々の想像力をかきたて、
いつの時代も人々を魅了し続けるのでしょう。
映画の「真珠の耳飾りの少女」は、あくまでひとつのストーリーにすぎません。
あなたはこの少女から、どのようなストーリーを読み取りますか?
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