パイプをくわえた自画像

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回はゴッホ「パイプをくわえた自画像」について記載してみます。

ゴッホ「パイプをくわえた自画像」この作品は「アルル時代」といわれる巨匠ゴーギャンと共同生活のときに制作した内の一つです。

この作品は1888年12月23日の夜、共同生活をしていたゴーギャンとの対立から、ゴッホは精神的に追いつめられていたそうです。
ゴッホは、決別を告げたゴーギャンに剃刀を突きつけます。
にらみ返された彼は家に戻り、自分の耳を切り落とし、それを封筒に入れて娼婦に届けたそうです。

翌朝、彼は警官によって病院に運び込まれます。
この自画像は、翌年の1月に描かれました。

自殺の予防にはパイプがいいと信じていたというゴッホですが、緑と赤、紫とオレンジといった補色の強烈な組み合わせ、
単純化された配色は、何か沸きたつ気持ちを、何度も画面になでつけて落ち着かせようとしたかのようにみえます。

「男同士の私生活」に、天才同士の「葛藤」と「ストレス」が読み取れる興味深い作品です。

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ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ (1853年3月30日 – 1890年7月29日)
ゴッホは、自身の熱い思いを伝える激しい筆遣いと鮮やかな色彩は独特な絵画スタイルで知られ、
その劇的な生涯と共に世界中で最も人気を集める画家です。

【絵画販売ドットコムでの代表的作品】
ゴッホ:ひまわり
ゴッホ:夜のカフェテラス
ゴッホ:アルルの跳ね橋
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