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今回はゴーギャン「ハム」について記載してみます。
後期印象派の画家であり、フランス象徴主義の先駆者ポール・ゴーギャンの有名な静物画のひとつの「ハムのある静物」です。
「ハムのある静物」はゴーギャンがアルルを離れ、ブルターニュへ赴いた時期に制作された作品です。
テーブルの上に置かれた大きなハムと、そのそばには小さな玉ねぎとワイングラスといったシンプルな静物画です。
当時ゴーギャンは約20点の静物画を制作していますが、「ハムのある静物」はその中で特に注目すべき作品だと言われています。
これまでのゴーギャンの静物画は、セザンヌの影響を受けているのですが、本作には影響が感じられず、独特の虚構的な雰囲気が絵画全体を支配しています。
全体が単純化された色使いで描かれている為、中央の描かれた赤いハムが強烈な存在感を放っています。
またテーブルを支える細い柱は、視覚的な不安定さを感じさせます。
この不安定感には、ゴッホとの共同生活を終えた直後のゴーギャンの精神状態が表れているのだと、指摘している研究者も少なくありません。
他の静物画と比較して、単純な背景と象徴的な三本の縦模様に、ゴーギャンの象徴主義の先駆者の画才を見ることができます。
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ポール・ゴーギャン (1848年6月7日 – 1903年5月8日)
フランスのポスト印象派の最も重要かつ独創的な画家の一人。ゴーギャンの作品は彼の没後、西洋と西洋絵画に深い問いを投げかけました。
【絵画販売ドットコムでの代表的作品】
ゴーギャン: 青いアイリスとオレンジとレモン
ゴーギャン: 扇のある静物
ゴーギャン:神の日(マハナ・ノ・アトゥア)
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