コロー「ボロメ島の浴女たち」

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回は コロー「ボロメ島の浴女たち」について記載してみます。

”コロー「ボロメ島の浴女たち」"コローはパリに生まれた画家で、写生旅行にでかけた各地の風景をテーマに、
確かな造形性を見せる風景画と、1850年以降に顕著となる銀灰色のヴェールに包まれた
ノスタルジックな抒情をたたえる風景画のふたつの様式の風景画を描いています。

「ボロメ島の浴女たち」はコローがフランスの旅を思い出に描いた作品のうちの一つです。
コローが最後にイタリアを訪れたのは1843年であり、この作品を描く20年以上も前になります。
彼自身「回想は製作の手段として非常に大切な要素である」と言っているように、
記憶するだけでなく思い出すという行為が絵画を描くうえで重要だと捉えていたようです。

ボロメ島は北イタリアの景勝地マジョーレ湖に浮かぶ島のひとつ。
銀灰色のヴェールにかすむ風景の中に小さな人物を配した、晩年のコローの典型的な作品です。

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