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今回はフェルメール「デルフトの眺望」について記載してみます。
フェルメールはオランダで活躍した画家で、17世紀のオランダ美術を代表する画家とされています。
初めは物語画家として出発したフェルメールですが、やがて風俗画家へと転向していきます。
静かで写実的な画面は、細かな空間構成と巧みな光と質感の表現により、成り立っています。
フェルメールの作品は少なく現存する作品数は、研究者によって違いはあるものの、およそ33~36点くらいです。
このほか、記録にのみ残っている作品が少なくとも10点はあると言われています。
さて、「デルフトの眺望」ですが、運河と市壁に囲まれた都市デルフトを、市の南端にあるスヒー川の対岸から眺めた図を描いた作品です。
中央にスヒーダム門、右にロッテルダム門が描かれています。
スヒーダム門の時計から、朝の7時過ぎであることがわかります。
2つの門の間からは、新教会の塔が明るく照らされているのが見えています。
マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』に言及されていることで有名な作品です。
『失われた時を求めて』で重要なモチーフになっている「黄色い壁」は、ロッテルダム門の左に見えるが、
実際は「壁」ではなく屋根であると言われています。
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