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今回はゴッホ「パイプをくわえた自画像」について記載してみます。
「パイプをくわえた自画像」は、ゴッホが尊敬していた友人ポール・ゴーギャンと共に制作活動をおこなった、南フランスのアルルの町に滞在していた時に起こした、有名な≪耳切り事件≫の直後に制作された自画像です。
ゴッホは自分の耳を切り落としてその耳を新聞紙に包み、娼婦に贈り物として渡したそうです。
翌日、彼はその奇行が元で、警官によって病院に運び込まれる事になります。
この事件の翌年1月に誕生したのが「パイプをくわえた自画像」です。
以降のゴッホは幻覚と悪夢にうなされるようになり、その症状は生涯続いたと伝えられています。
この作品と同じ構図の作品「Self-Portrait with Bandaged Ear」にはパイプはなく、儚げに描かれています。
その後、四点の自画像を描くのですが そのすべてが、切られた耳が見えないように描かれています。
ゴッホはこの自画像を描くことで、自身への戒めとしたのではないでしょうか。
この自画像には、巨匠ゴッホの後悔と苦悩が感じられます。
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