コロー「ヴィル・ダヴレー、傾いだ木のある池」

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回はコロー「ヴィル・ダヴレー、傾いだ木のある池」について記載してみます。

コロー「ヴィル・ダヴレー、傾いだ木のある池」コローは19世紀の4分の3を生き、20世紀の印象派への架け橋となった画家です。
詩情あふれる森や湖の風景画で知られていますが、「真珠の女」のような人物画にも傑作があります。
1825年から合計3回イタリアへ渡っています。

そのイタリア絵画の明るい光の表現と色彩に影響を受けました。
理想化された風景でなく、イタリアやフランス各地のありふれた風景をゆたかに描き出す手法は、のちの印象派の画家たちにも影響を与えたと言われています。
コローの人物画は、親戚、友人など親しい人々の肖像画と、モデルに民族衣装などを着せて描いた、空想的人物像に分かれています。
著名人の肖像画はほとんど残していないそうです。
コローは色々な画家と親交があり、バルビゾンで作品を描く事も多かったので、バルビゾン派の一人に数えられています。
また、晩年には貧しい画家に援助をしていた事でも知られ、多くの画家から慕われていたとされていました。

「ヴィル・ダヴレー、傾いだ木のある池」は、コローが人並みはずれた記憶力を持っており、昔のことを鮮明に思い出して、描かれた作品の一つだと言われています。

コローは舞台になったヴィル・ダヴレーをとても愛しており、この地に別荘をたてるほどでした。
画面中央に描かれている斜めに傾いた木は、「モルトフォンテーヌの思い出」という作品でも描かれています。
現在、モチーフになった池は「コローの池」と呼ばれています。

記憶に焼きついた映像を鮮明に描き出したコローを代表する風景画です。

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