絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます、ブログ担当の松田です。
今回はクリムト「アッター湖のほとり」について記載してみます。
グスタフ・クリムトは1862年に、ウィーン郊外のバウムガルテンにて生まれました。
彫刻家の父の影響で、博物館付属の工芸学校に入り、石膏デッサンや古典作品の模写を中心とした古典主義的な教育を受けました。
作風は、官能的できらびやかな作品が多く、美しく、妖艶なエロスを描いていると同時に、そのきらびやかさの中に深い死の気配という影を纏わせた作風が彼の特徴の一つです。
また「接吻」などに代表される、「黄金の時代」の作品には金箔が多用され、絢爛な雰囲気が醸し出されていますが、この金箔を用いると言う技法は、彼が劇場装飾家として、慣れ親しんだ素材だったのだと思われます。
そんな官能的できらびやかな作品を多く生み出したクリムトの作品の中には、数は少ないですが、風景画の作品も存在します。
「アッター湖のほとり」は印象派のなごりを感じる風景画作品の中の1枚です。
クリムトはアッター湖をテーマにした作品を数点残しています。
この作品は、深みのある青緑色をした水面に、日の光が優しく淡く反射しているところが描かれています。
湖の深さが表現されていて、今にも吸い込まれそうな作品となっています。
============================
絵画販売ドットコム(複製画)油絵の模写・通販
TEL:06-4792-8281 FAX:06-4792-8291
============================