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今回はピサロ「ルーアンの港」について記載してみます。
ピサロは1830年セント・トーマス島にて、四兄弟の三男として生まれた19世紀フランス絵画を代表する印象派の風景画家です。
彼は当時の印象派の画家の中では、年長者で温柔な性格であったため、多くの画家たちから親しまれていたことで有名です。
印象派の画家なの中でも、生来気難しく、他人との付き合いを好まなかったセザンヌも、ピサロを師と仰ぎ、ともに制作を行うこともあったようです。
そんなピサロは印象派展には1874年の第1回展から最後の第8回展(1886年)まで
毎回参加しており、合計8回の印象派展に欠かさず出品した、ただ一人の画家です。
ピサロの「ルーアン港」は、ルーアン港につけている工業船や立ち並ぶ工場から煙が出ている絵が描かれている作品です。
印象派の作品というと比較的明るい色使いのものが多く存在しますが、この作品は、全体的に灰色がかっており、また全体的に靄のかかったような暗さがあります。
工場から立ち上る煙がそのまま雲に繋がるところを観ると、環境に対して何か訴えているようにも捉えられます。
工業の発展が盛んだった、19世紀を象徴する作品だと思われます。
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