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今回は佐伯祐三「広告塔」について記載してみます。
佐伯祐三は1898年、大阪府西成郡中津村の男4人女3人の兄弟の次男として生誕しました。
満30歳で死去するまでの6年の画家生活の間に、2回パリに滞在していました。
佐伯独特の荒々しいタッチで、風景や店先を描いた作品が多くみられます。
その中で「広告塔」という作品は、夜の街角を想像させるように薄暗く、
月が見え隠れして、道は長く続いてると思わせるように、ぽつんと立つ広告塔。
しかし佐伯祐三は広告塔に決して寂しさだけを漂わせているという訳ではなく、静けさに満ちたパリの日常を描いたような印象を感じさせます。
あこがれのパリでの生活の中で彼が見出したパリの風景というのは、決して華やかなものだけでなく、「広告塔」に描かれているような、清閑な静けさのあるパリの姿だったのかもしれません。
この時代のパリの、華やかさだけでない静けさの中の美しさを描いた作品です。
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