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今回はドガ「エトワール」について記載してみます。
エドガー・ドガは印象派を代表する画家で、1834年パリに銀行家の息子として生まれました。
今回紹介させていただくのは、ドガ随一の代表作とされている「エトワール」です。
エトワールとは、パリ・オペラ座の踊り子の中でも、特に花形だけに与えられる称号とされています。
本作の主役は舞台上で軽やかに舞うエトワールで、人工の光によって下半身から上半身に向かって照らされるその表現は、まさにドガの得意とする表現を体現したものと言えます。
また上から見下ろすという表現によって舞い上がった衣装の透明感を表現し、より躍動感のある姿を捉えています。
絵の奥には出番を待つ踊り子が暗い姿で描かれており、その姿はまるでエトワールとの違いを表しているようにも見え、華やかな絵の中にもリアリティがあふれています。
華やかな舞台上のエトワールの姿と舞台裏の踊り子たちの姿のコントラストで、舞台の裏と表を繊細に描いた作品といえるでしょう。
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