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今回はエゴン・シーレ「ゲルトルーデ・シーレの肖像」について記載してみます。
ゲルトルーデ・シーレ、愛称ゲルティは、エゴン・シーレの妹であり、エゴンの家族の中では一番多くエゴンの絵のモデルになっている人物です。
ゲルティは幼いころからエゴンとは仲が良く、ウィーン工房でモデルの仕事をしていたほどの美人だったそうです。エゴンはゲルティを溺愛していたようで、ゲルティと婚約者であるペシュカとの結婚を彼女が成人するまで待たせたそうです。
エゴンはなぜゲルティをモデルにした作品を残しているのか。
それはエゴンがゲルティの中に自己を投影し、ゲルティもまたそんなエゴンを受け入れていたとも言われています。ゲルティをモデルにした作品では、「ゲルトルーデ・シーレの肖像」のようなエゴンにしては珍しい気品を感じられるものもあれば、「意地悪な女」のように、「ゲルトルーデ・シーレの肖像」と同一人物とは思えないほど激情的な不快感を表現したものがあり、それぞれにその時のエゴンの心理が垣間見えてきます。
エゴンは28歳で若い生涯を終えますが、ゲルティは83歳まで生き、エゴンの証人として多くの言葉を残しているそうです。
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