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今回はオディロン・ルドン「神秘的な対話」について記載してみます。
オディロン・ルドンは19世紀から20世紀にかけて活躍したフランスの画家です。
彼の生まれはボルドーでした。ルドンの本名はベルトラン・ジャン・ルドンと言いますが、彼は父からもらったその名よりも母の通称のからオルディロンの愛称を好み、生涯その名で呼ばれていました。
ルドンの活躍した時代は、印象派の画家が多く活躍した時代でしたが、彼は印象派の画家とは全く異なる画風やテーマを描きました。光を追求していた印象派などの画家とは異なり幻想・空想の世界を描きました。
そのためルドンは象徴主義の画家として分流されることが多くありますが、彼は20世紀初頭かけての西洋絵画の歴史的転換点を、独自の道を一人歩んだ孤高の画家だと言えます。
「神秘的な対話」は彼の描いた作品の中でも比較的に色鮮やかな作品の一つです。しかし明るい色使いも印象派の光を捉えて描くというものとは異なり、実に幻想的な色使いで描かれている作品です。描かれている二人の女声は神殿のような柱の中でひっそりと語らっています。一人の女性は目を伏せてしまっています。一体彼女たちの間でどんな対話がなされているのが、非常に謎に満ちています。
幻想的な色の世界の中の二人の不思議な女性、宗教画のようでありながらも、神秘さの中に混沌としたものを感じさせる作品です。
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