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今回はエゴン・シーレ「ゲルトルーデ・シーレの肖像」について記載してみます。
この作品は、クリムトが若手芸術家らとともに開いたグループ展「クンストシャウ(総合芸術展)」に出展したものです。
シーレの作品といえば、まるでモデルの内面や心までを丸裸にしてしまうような作風が特徴的です。
シーレの絵からは人間誰もが抱える孤独や不安、性的コンプレックスなどが痛いほどに伝わってきます。
シーレの芸術へのテーマは「死と生」そして「エロス」です。
シーレの絵は師匠であるクリムトなどと違い、恐れや不安に慄いているものばかりです。
この作品は師匠であったクリムトの影響が反映されたもので、ほぼ正方形の画面の中央に人物像を装飾した模様と一体化させて平板に描くといった描き方をしています。
画中に用いられる色遣いは落ち着きを感じさせ、淡然たる雰囲気を醸し出しています。
落ち着きと冷静さ、そして色っぽさを感じさせる作品だと思います。
この落ち着きが和室にぴったりの作品です。
ぜひ和室独特の雰囲気に溶け込むこの作品を飾ってみてはいかかでしょうか。
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